カブトムシ幼虫マットは腐葉土ではダメ？

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カブトムシ幼虫マットは腐葉土ではダメ？

オッス！おいらアスカ。
虫狩り行こうゼーット！

カブトムシ幼虫マットってなんですか？

腐葉土ってなんですか？

アマゾンで売ってるカブトムシマットはどれがいいの？

ホームセンターで売ってる安い腐葉土じゃダメなのですか？

そもそもマット？腐葉土？それってなんやねん？
いったいいつからそんなできたんや？
自然の山にはカブトムシマットなんてありゃせんで。

１０００年以上前からカブトムシは、落ち葉の吹き溜まりで葉っぱ喰って生きてきたんじゃ。

てなわけで、腐葉土について園芸のスペシャリストにいろいろ聞いてみた。

有名な野菜農家さんから趣味の園芸マニアさんや某有名種苗会社の社員やお袋まで。

その知識、内容はとても深く、腐葉土を極めている人こそ美味い野菜を作っているという事実だった。

野菜作りに関わる皆さんの情熱と英知に頭が下がりました。

腐葉土とは

「腐葉土（ふようど）」とは、秋や冬に枯れて落ちた葉が吹き溜まりなどに堆積し、虫や微生物の力を借りて長期間かけて分解されて土のようになったもの。
もともとは「腐植土」と呼ばれていたそうな。

自然界では、バクテリアやミミズなどの土壌生物が1～2年ほどかけて腐葉土を作っていますが、一般的に、市販の腐葉土は人工的に2ヶ月ほどで作られています。

腐植土との違い

腐植土？初めて聞く名前だ。

腐植土とは微生物が動物の死骸や植物を分解した土壌そのものを指すという。

腐植土は「保肥性」「有害物質の吸着」「pHの変化の緩和」などの特徴があり、土に含まれる銅などの植物にとっての有害物質を腐植土が吸着することによって、植物が吸収してしまうことを防ぎます。

pHは水素イオンの濃度を指し、土壌内の水素イオン量は植物からの放出によって常に変化していて、腐植土はこの水素イオンを取り込みもするが、放出もするため、土壌内の急激な変化を緩和してくれるのです。

そもそも腐葉土と腐植土はそれぞれ効果・特徴が異なるという。

腐葉土って単純な物かと思っていたけど、知れば知るほど難しい話になってきたな～

腐葉土と堆肥の違い

いわゆる堆肥は有機物が分解された肥料のことを指し、腐葉土は葉を分解した堆肥です。

一般的に、堆肥は動物の糞や生ごみなどを完全に分解されて土のようになるまで発酵させたもので、あえて葉の形を残しいる腐葉土とは区別されています。

腐葉土は堆肥の一種ではあるけど、腐葉土に含まれる栄養分は少ないそうだ。

そんなことを知ったら、栄養豊富な堆肥でカブトムシを飼育したくなるじゃねーか。

腐葉土の効果

農家の方にとっての腐葉土はカブトムシブリーダーの考え方とは全く違った。

農家にとって腐葉土に期待することは「通気性」「保水性」「保肥性」を高めてくれること。

通気性の良い土は新鮮な空気を取り入れやすいので植物も育ちやすく、保水性・保肥性の高い土は植物に十分な栄養と水を与えてくれます。

腐葉土には肥料ほどの効果はないものの、土の状態が良いと植物は育ちやすくなるので、状態の改善をしてくれます。

園芸などで用いる腐葉土には、土をふっくらと柔らかくさせ、通気性や保水性、保肥性を高める効果があります。

連作障害など、いわゆる栄養分や微生物が少なくなった、いわゆる痩せた土を蘇らせてくれるといいます。

カブトムシ用の腐葉土とは

オイラにとって、腐葉土はカブトムシの幼虫の餌という概念しかなかったが、
農家や園芸家の方にしてみれば
その効用を調べ上げた上で使っているんだ。

ホームセンターでもいろいろな種類の腐葉土が販売されています。

買う前に注意すべき点は、
殺虫成分が含まれていないかよく確認すること。

また、カブトムシを育成・繁殖させている方は自分で腐葉土を作るのもありだ。

自分で作った腐葉土で、元気などでかいカブトムシを育てる。
最高の飼育状況で最高の一匹が育つこと間違いなし。

カブトムシ幼虫飼育用腐葉土の作り方

実際に腐葉土の作り方を学ぼうと思った。

だれに教えてもらおうか？

そもそも実家では腐葉土を作っていた。

子供の頃、山で落ち葉を集めてきたのを思い出した。

実家の庭で腐葉土。
灯台下暗しに、恥ずかしさが込み上げる。

そうは思っても、お袋に聞くのも照れくさい。

種苗会社に勤めている友人にアドバイスをもらった。

腐葉土は、時間と手間をかければ自分で作ることができるそうだ。
毎年たくさんの落ち葉を集めることができば庭の一角を使って腐葉土を作ることができる。

腐葉土作成の手順

庭の一角に落ち葉を入れる穴を１メートルほど掘る。
穴に落ち葉を入れて土を乗せる。
ビニールシートやブルーシートを被せる。
約3ヶ月後に落ち葉を掘り返して混ぜる

通常は半年～1年ほどかけて完成させるけど、もっと早く作りたいせっかちな人は、3ヶ月ほどで完成させることもできる。
ポイントは人為的に発酵要素の物質を入れるんだって。

穴を掘り、落ち葉を入れてその上に土と米ぬかやおがくずを入れます。

この落ち葉と米ぬかとおがくずを何層も作っていきます。
その後、毎月中身をかき混ぜる作業を定期的に繰り返しながら作ると、3ヶ月ほどで腐葉土が完成するそうだ。

ちなみにパン、ヨーグルト、ビールなんかを入れたらどうなるのか聞いてみた。

「知らねーよ！オマエ自分で試せよ・・・」と言われましたｗ

●　腐葉土に向いている葉
クヌギ、ナラ、ケヤキ、ポプラ等の広葉樹

●　腐葉土に向かない葉
サクラ、カキ、イチョウ、モチ、クスの広葉樹
スギ、マツ、ヒノキ、カヤ、コニファー類等の針葉樹

水分が多い肉厚な葉や、分解しにくい硬めの葉、針葉樹の葉は腐葉土には向かないという。

そうは言っても、森の中ではいろんな種類の木々の落ち葉の吹き溜まりができているから、向いている広葉樹、向いていない広葉樹の落ち葉を探すのは難しいんじゃない？

ケヤキ林、クヌギ林、コナラ林を探して枯葉を一枚一枚確認してから落ち葉ひろいをすればいいの？
と聞くと「ウルせーな！だいたいで良いんだよ！だいたいで。」と怒られましたｗ

白いカビみたいなのはなに？

腐葉土づくりの途中や、ホームセンターで購入した腐葉土に白っぽいふわふわとしたカビのようなものが発生しますが、これは糸状菌（カビ）のであり、放線菌で好気性の有用菌です。

糸状菌の一部は腐葉土の分解には欠かせないので、発生したからといって品質に問題があるというわけではありません。

これはカブトムシマットでも同様です。
カブトムシマットの白カビもカブトムシ幼虫にとっては害は無いと考えて問題ありません。

人やペットにも無害ではありますが、直接触るとまれにカビることがあるので注意しましょう。

カブトムシ幼虫マットは腐葉土ではダメ？

さて、今回の問いであるカブトムシ幼虫マットに腐葉土は使えるのか、使えないのか？
その謎について種苗会社勤務の友人に聞いてみた。

「なに言ってんだ？使えるとか使えないとか？
人間が食物を食べるのと同じように
カブトムシの幼虫は腐葉土を食べてエネルギーに転化している。
てか、それ以外に何がある？」

オイラ：カブトムシマット！

「あれは人間が製造した物。
地球の生物には自然本来の物が良いと信じて研究している」

そう答えたアイツはカッコ良かった。

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